北上川(盛岡-石巻)

北地蔵
じゃじゃ麺を食べに行こうと思っていたけれど、時間が遅いので諦める。

下流側から撮る。橋の下は土の地面。

開運橋の一つ下に不来方橋。昨年八月にここを訪れた時はまだ工事中だった。

不来方橋から下流側を撮る。左岸に北上川公園。整備された芝生、目の前の河原からすぐ川にエントリー可。トイレあり。

江戸時代、ちょうどこのあたりが北上川舟運の上流拠点、新山河岸[shin-san-gashi]。

明治橋下の瀬で、デッキ上のキャリアの結束が緩んでいる。

このあたりからカニの仕掛けが多くなる…と『全国リバーツーリング55マップ』にあるが、それらしきものは見あたらなかった。

紫波橋下流右岸。昔の「郡山河岸」がこのあたり。
紫波水辺プラザとして整備されていて、階段から運動公園に上陸できる。
紫波中央駅まで約1.5km。

橋の上にはちょっと洒落たカンジの照明灯。
右岸0.7km、マックスバリュなど大型ショッピングモール（？）あり。
イオン紫波にdocomoショップあり。

左岸側。このあたりが彦部字寺沢か。

落ち込みを過ぎてすぐ後ろ向きに撮ったもの。
『全国リバーツーリング55マップ』にも、この瀬は記載されているが、地図上にマークされたポイントは間違っているのではないかと思う。
実際の瀬の場所は記載より数百m上流にある。
本流に乗っていれば特に問題ない。ただ今日のように水量が少ないと通れる幅は狭くなる。
左岸ポーテージ可。この落ち込みは楽しい。

ちょうど新幹線通過。

右岸1.2kmで石鳥谷駅

左岸から合流。早池峰山から流れてきた。

橋を右に真っ直ぐ行くと花巻空港駅にでる。
橋の下流右側にいわて花巻空港がある。

花巻空港前は長い瀞場
変わった形のテトラ

左に見える胡四王山には宮沢賢治記念館がある。

釜石自動車道の橋。
この辺の地名は変わってる。第ＸＸ地割。ＸＸは数字が入る。

１.5級以上の瀬。結構波が高いが素直。
このあたりに上陸地点がないので沈をすると再乗艇が大変。

２段目の瀬

遠野の薬師岳を源とする猿ヶ石川。73.1kmの旅を経て、花巻で北上川に合流。

川の真ん中あたりの浅いところでフネを降りてみる。
もしこの河床がそうなのだとしたら、今日はとても水量が少ないということだ。右岸にトイレ・水道アリ。

だと思ったら、ここがイギリス海岸。水が無い時にしか現れないらしい。

イギリス海岸の公園から上陸地点と下流を見る

右岸、橋のたもとから少し行ったところにバス停あり。
その通りにドコモショップもあり。携帯電話充電ポイント。
橋から花巻駅までは徒歩だと結構時間がかかる。

豊沢川と水道橋か？

なが～い瀞場の途中にある作り途中の橋

岩が出ていて久しぶりに上陸可能な場所発見。
ここに上陸して休憩する。

北上中央橋から高見橋の間は隠れ岩があったり、岩が出てたりというのがいっぱいある。

大堰川(右岸)と榧ノ木橋
合流地点下に砂地がある

「北上」の語源説としてもっとも有力な「日高見」。
その名を冠した由緒ある橋。この右岸あたりが昔の黒沢尻。

北上川舟運はここが上流と下流の中継地。これより上流部は水深も浅く、瀬があり流れも速いので、小回りの利く小繰船[oguri-bune]が使われた。

珊瑚橋手前見える木下に上陸可能

ちなみに小繰船（帆船）は明治橋（新山河岸）?日高見橋（黒沢尻）で下航半日、遡航4日を所用したそうだ。

写真左手にはトイレ・水道あり。
写真中央奥に見えている建物はホテル。あの右手あたりが北上駅になる。
テントを張った河原の後ろに桜並木。春はさぞかし華やかだろう。桜のトンネルの下にはまっすぐ続く遊歩道。
ちなみに、対岸（テントを張った場所）は珊瑚橋公園。展勝地公園はもう少し下流、写真の右端に近いあたり。

上流部の小繰船に代わって、黒沢尻（現北上市）?石巻区間を担当したのは、ひらた船。
「ひらた」は舟へんに「帯」。復元された船が展勝地レストハウス前に繋留してある。
細い水路に舟を漕ぎ上がり、藪を越えて見に来た。ここへは陸路でのアクセスが安全。
ひらた船は18m×5mで300俵積み=約22.75t 積載。小繰船は12m×2.5m、100俵積み=約6.5t積載。

ここから石巻湾までは、ひらた船の航程を辿ることになる。展勝地を過ぎると左岸に立花頭首工（灌漑用取水堰）。
和賀川が合流してくる右側しか通航できない。（本流真ん中あたりもアウトです。）

瀬の途中で川が合流している。
和賀川(右岸)です。
見える橋は東北新幹線と東北本線の橋

さっきの瀬を越えてすぐにまた瀬。
左の山(男山)が目印。
男山の瀬と命名してしまいましょうかねぇ。
この瀬はインコース（右側）が気持ちのよいウェーブ、アウトコースがちょっとした落ち込みになっている。

国見橋の500m下流に新幹線鉄橋。鉄橋下で左右に分流。左は浅くてじきに座礁。
ごめん、ごめんとフネに謝りながら、右側の本流までゴリゴリと底を引きずって。
しかし三週間前にここを下った人たちは、右が浅く、ファルトは左コースを選んだ…ということなので、結局どちらが良いのかはその時次第ということか。

北上ハイテクペーパーからの排水と思しき流。
温かい＋くさい＋汚い。製紙工場からの排水はどこも汚いのかな。
大井川の製紙場からの排水もそうだった。

江崎大橋手前カーブにテトラが入っている。
テトラが入っていないところは壁が崩れている。

江崎大橋手前の河原で休憩。
このあたりまで来てやっと河原がある。

橋の手前は浅い＆瀞場

橋の一番左を行くとテトラがある。
これにぶつからないように右側を行く。

田谷川(左岸)とそれに掛かる橋の田谷川橋と新幹線

右から宿内川が流れ込んできてしかもテトラもあるので、流れが結構いやらしい。

江崎大橋あたりから雨が降り出してすぐに止んだ。
虹が出てきた

金ヶ崎の町は右岸側にあり、左岸に上陸した場合遠そうなので右岸に上陸。
橋から1.4kmのところに大きなスーパーや回転寿司まであるそうだ。食材調達ポイント。

この写真ではよくわからないけど、右コースはいい波でした。
見逃してこのまま行くのも勿体ないので、少し上まで引きずって行って瀬を下る。

この後２日間で最大の波が待っている。
波で完全に向こうが見えない。
並みの一番低い所では川底に四角いコンクリート(中抜き)が埋まっているのがくっきりと見える。
他の場所でパドルをさして透明度を確認してみたが１メートルもない。
それなので、上下の高低差は２ｍぐらい

小谷木橋の左から真ん中までテトラが埋まっている。
それなので、右を通るべし。

スロープが作ってあるのだけれど、ここは足場がヘドロのよう。ぬかるんでいて臭い。

土手を上がるとすぐ道の駅みずさわ。

橋の右岸側2kmで前沢駅。

テトラが変な風に入れてあるので渦がそこら辺で巻いている。
ここでは沈をしたくない。自信のない人は通るべからず。

川が著しく傾斜して、前方の水面がはっきり下り坂になっている。
蛇の鼻と呼ばれて、昔から往来船の難所の一つだとか。

写真では大したことがないように見えるがなかなか面白い

箱石橋のちょっと下流にポツンと大岩がある。

束稲山中腹では毎年8/16日に大文字送り火が行われるそうだ。

こんなショっぽい川が有名な衣川なのね

水、トイレはない

このあたりは川底の形状ゆえか、変な流れ。流れの後は決まってボイル。
平泉に近づくあたりから、この気持ちの良くないボイルが目立つようになった。

橋手前に、流れが小さく分かれることで出来る瀬っぽいものあり。
メインルートに乗っていれば関係ない。橋の真下が手前くらい、隠れ岩あり。またボイル。

右岸側の流れ込みを北上川本流から撮る。磐井川の上流には渓谷の景勝地「厳美渓」。
うっかりすると気づかず通過してしまいそうなほど、静かな流れ込み。

北上川はこの辺りから、いわゆる狐禅寺の狭窄部と呼ばれる区間に入る。
千歳橋の下から上の道路まで上がるには、左岸側に畑を抜ける道が一本見えただけ。
ただ、橋の手前数百mの所に釣り師が居た。どこか降りるところがあるということだ。

幅が狭くなると一時的に水勢は強くなる。しかしその分、深さが増して流れは徐々に落ち着く。

橋の下に岩が見える

鉄橋下の岩は横石と呼ばれていて、ここも古くから往来船にとって難所の一つだったそうだ。

写真手前が北上川、正面が砂鉄川最後の橋。
2km上流に陸中門崎駅。砂鉄川は上流の名勝「猊鼻渓」で有名。

河川調査船「ゆはず」が格納されているのだと思う。船名は北上川源流「弓弭の泉」にちなんでいる。
トイレも使えるらしい。水門を上げ下げするのに30分かかるらしい。なんせ門が古いからねぇ、と。

岩手県最後の橋。
ちなみに、この花藤橋から次の錦桜橋までちょうど10km。盛岡から石巻までで最も橋と橋の間が長い区間。

宮城県に入って一本目の橋

あの河原が本日の幕営地。米谷[maiya]のあたり。おそらく北上川がもっとも急峻に蛇行している部分。
焼き餅がぷっくりふくれたようなそのカーブは、縮尺：百万分の一の地図でも分かるほど。

二俣川を漕ぎ上がってみる。三十分ほど遡航。生活排水が流れ込んでいて、写真を撮る価値はゼロに等しい。

登米大橋手前数百m右岸。船着き場になっていて、上に見える「幸福駅」の白い看板が目印。

銭湯、千鳥湯。探していてもなお、何度か前を通り過ぎた。14：17。お風呂は確か15：30からのはず。とりあえず場所を確認。

警察資料館の裏手、というか真横に無料で使えるトイレあり。写真右手の道をまっすぐ行けば川。

東海亭。創業明治八年。登米には老舗鰻屋が二軒。そのうちの一軒。
テントに近いこと、先ほどの招き猫のこともあって東海亭の方へ上がることにする。
北上川で鰻を捕っている漁師さんがいる。しかしすでに兼業だという。
その人がやめてしまったら、もう北上川の天然鰻が手に入らなくなるそうだ。

橋の下流すぐ右岸側

右岸。船外機船用の船着き場あり。あの裏側がスロープになっていたかどうか確認忘れました。
今日の水位ならそのまま上がれそう。ちなみに、この土手を越えると鰻屋のあたり。食事の為、
あるいは警察資料館横のトイレを使うためだけの上陸なら、ここに接岸するのがベスト。

だと思われる石組み。
これが（恐らく）等間隔にずーっと続いている。高速道の車間距離確認線みたいなカンジで。

ここも上陸できるポイント。登米大橋から気仙沼の鉄橋（柳津のあたり）まで、他に上がれるところは見あたらず。
川幅も広くなっていて、緊急時には狐禅寺狭窄部よりこのあたりの方がやっかいかもしれない。

鴇波洗堰[tokinami-araizeki]

鉄橋潜ると右岸にすぐ見えるのがこれ。絶対近づかない方が良いらしい。かなりの水流で吸い寄せられて、堰の下に引きずり込まれる。すきまの部分から奥を見たけれども、ここに入ったら命はないと思います。

鴇波洗堰の前を通り過ぎて、柳津大橋の手前で右に水路がある。ここへ進入。

ここ数年、脇谷閘門は工事中、とされていた。これが新しい閘門で、そのうち稼働するのだと思う。
現在はただくぐるだけの門。今はまだ、この奥にある古い閘門が稼働中。

閘門は左側の赤い扉。右側に見えるかまぼこ状の部分は脇谷洗堰。ここも近寄ると引きずり込まれる。
右の洗堰に近づかないよう左岸寄りに閘門前まで進む。

正面には出口のゲート。

閘門から外へ

すぐに脇谷洗堰からの強い流れが右から合流する。

非常に危険。近寄るな

船着き場あり。閘門を通過しない場合、どうやってポーテージするか。閘門を巻いて、ここから再びおろせることは分かった。
柳津大橋を渡ってここまで歩いてこれる。フネをいったん畳んで、柳津大橋を渡ってここまで来るしかないのだろうか。

何という名前の橋なのだろうか

右岸1.2kmで陸前豊里駅。

豊里大橋下流右岸

橋を過ぎた右岸側、緑が見えているあたりが和渕水辺プラザ

神取橋手前、右岸から合流している江合川。この川は鳴子峡から流れてきている。
源流は荒雄岳だそうだ。手前の汚れた泡は、もう少し上流の迫川か旧迫川のどちらかから北上川に流入したもの。

写真には写っていないが、左手にはスロープも切ってあって、水位に関わらずカヌーの上陸可能。

駅の周りには何もない。店の一軒すらも。駅と川の間くらいに目抜き通り一本。ここに商店二つ。
佐々木スーパー（だっけな？ヤマザキパンの看板あり）と、酒や生活雑貨・荒物まで一緒に売っている店のみ。

車道と歩道の二本からなる橋。歩道は後から出来たとのこと。
ここは「舟橋」だったと。船を並べてその上に板を渡して橋にした。
だから北上川の水位が上がると、橋の両端の板は角度が急になって、登るのが大変だったんだそうだ。

100m下流に天王橋。橋に名前がペイントされているのは、盛岡-石巻間この二つだけだった。

デジカメの電池が切れて、ここから携帯で撮影。
設定のせいか、写真がどれも真っ青。あまりに見苦しいのでこれ以降の写真を白黒に変換します…。

左岸側はトンネルを掘っている。

左岸にピンク色の建物。写真中央より少し右側に船着き場あり。

日本初の西洋式閘門。運河交流館前に着岸。上陸。

閘門を抜けると北上運河。北上川と鳴瀬川を結ぶ。ここが貞山堀と呼ばれる運河かと思って来たが、違うようだ。

上流で「湾の中洲まで行かずに、手前の右岸、住吉公園で上陸した方が良いかもしれない」と言われていた。
ここがその公園。しかしあまりに小さく、キャンプがためらわれる。
上陸は出来そう、と確認だけして進む。（後に中瀬で釣り師から聞いた話では、銭湯・コンビニが近いので、自転車乗りなどがこの住吉公園で、良くキャンプするのだそうだ）

中洲に架かる橋

石巻湾内の中洲は中瀬[nakaze]と呼ばれている。この建物は石ノ森萬画館。

干潮時にここからの上陸は不可

この酒屋さんに、恐る恐る荷物を持ち込んだ。ファルトはクロネコの160サイズで問題なく送れるのだけど、やはり見た目が大きいので、個人商店では嫌がられることも多い。ただ、このお店でそんな不安は無用でした。

石巻は大きな街だ